六曲一双(6枚の曲(パネル)で構成される屏風が2隻(せき)で1セットとなっているもの)の屏風で、作製された年代については、室町時代とする説と桃山時代とする説があります。大和絵特有の伝統的技法が駆使されておりながらも、独創性の高いダイナミックな表現がなされており、現代に通じる斬新な感覚を備えています。このようなことから、国指定重要文化財に指定されています。
描かれている題材は四季山水図とも呼ばれるもので、四季の変化を描いたものです。右側の隻の右端には、松と満開の桜が描かれており、春の様子が見られます。続いて、山の間に金箔で日輪が表現されており、夏が描かれています。左側の隻の右端には、まず雪山が海の向こうに見える冬が描かれ、続いて、左端には、紅葉の秋景色が描かれ、その中に滝と銀箔の月が見えます。
江戸時代に書かれた「河内名所図会」には、金剛寺の屏風のことが書かれており「雪村筆一双、元信筆一双、土佐光信女筆一双」とあり、この内いずれかが日月山水図に相当するという説もあります。このうちいずれかが日月山水図に相当するという説もあります。金剛寺では、このような山水図は仏教の儀礼で用いられることが多く、この屏風も伝法灌頂の儀式に用いていたようです。
※大和絵:中国画の画題・手法による絵を唐絵と称するのに対し、日本的画題・手法をあらわす絵の総称で、平安時代からそうよばれるようになった。